2015年12月4日金曜日

ナニワイバラとチェロキーローズ

僕は祖母と二人暮らし
祖父が亡くなり、祖母一人置いては心配ですからね

さて、最近祖母は腰を痛めて通院しております
耳が遠いため、通訳(?)として僕もついていっています
医者に呼ばれるまで鈴木満男さんのバラ栽培の教科書(内容が濃くて面白い!オススメです!)を読んで暇つぶし
これからバラは休眠期に入りますので、剪定や誘引などがありますからね
予習しておかないと…

と、ここで知らないおばあちゃんがメモを見せてきました
「ナニワイバラの苗はありますか?」
どうやら、バラ屋さんだと勘違いされてしまいました

ナニワイバラと言えば、白の一重咲きのオールドローズ
学名のロサ・レヴィガータは、無毛で滑らかなという意味だそうです
育てば4mをも越えるとか

中国、台湾原産のこのバラは、難波商人によって日本に広まった(諸説あるようですが)として有名ですが
アメリカのジョージア州の州花にもなっています

これはチェロキーローズと呼ばれ、見た目はまさにナニワイバラ
学名のロサ・レヴィガータも、アメリカの植物学者が発表したものです
なお、いつ、どのようにしてアメリカに渡ったのかははっきりしていないのだとか…

チェロキーローズは、チェロキー族というアメリカ先住民の名が由来となっているようで
ジョージア州からオクラホマ州へ強制移住させられ、真冬の強制移住によって数千人ものチェロキー族が亡くなってしまいました
その山道は涙の足跡と呼ばれ、山道沿いに咲くチェロキーローズは、チェロキー族の涙の象徴である、と言われているそうです

このエピソード、僕は恥ずかしながら知らなかったのですが
日本では生垣にも使われるナニワイバラに、このような歴史の一端を垣間見れるというのは、ちょっと歴史に思いを馳せてしまいますね

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